|  |  | 
|   |  
| 1学年上の、森野由愛さん。 年上とは思えない可愛らしい様子に、
 オレはひと目見るなり心を奪われてしまった。
 
 由愛センパイは、卒業すると同時に
 担任だった教師の瀬戸内先生のもとへ
 お嫁に行ったのだ。
 
 それが……。
 
 可愛い教え子と結婚して、たったの1年も経たないうちに
 瀬戸内先生は交通事故でこの世を去ってしまったのだ。
 
 葬儀の間中、喪服に身を包んだ由愛さんは
 ぼうっとどこか遠くを見ていた。
 もともと色白の顔が痛々しいくらいに青ざめていた。
 
 何とか慰めてあげたかった。
 オレがついてるから、と励まして
 肩を抱きかかえてあげたかった。
 
 でも… 結局、オレは
 由愛さんに声をかけることはできなかった。
 
 そっとしておいてあげたいと思ったし、
 瀬戸内先生を失ったばかりの心の隙間に
 つけいろうとしているように思えて、どうしても…。
 
 そのうち由愛さんが
 瀬戸内先生と暮らしていたマンションを引き払い、
 どこかに越していったと、風の噂で聞いたのだ…。
 
 
 そして、今、目の前にあの頃ままの憧れの由愛先輩…
 …幼未亡人になってしまった由愛先輩…
 …偶然の再会から…始まる(Hな!?)物語…。
 
 
 
 
 |  |